2017年1月にブログを始めてからSFC会員に興味を持ち、たまたま出張が重なったという後押しを受けて半ば勢いで陸マイラー歴6ヶ月でSFC会員になることができました。
これからSFC会員を目指す方の中には漠然と「ステータスが欲しい」という思いや何となくお得だろうというふわっとしたイメージを持っている方もいると思います。
本日は、そういった方々に向けてSFCカードのメリットをご紹介したいと思います。
- SFC会員のメリット
- SFC会員のなり方
- SFC会員にあった後
SFC会員って?
SFC会員とは、正式には「SuperFlyersCard会員」のことです。
これは私が保有しているSFCカードですが、通常のANAカードと異なり左側に「SuperFlyers」と右上に「StarAllianceGOLD」という表記があるのがお分かりいただけると思います。
この表示があるとANAのみならずANAが加盟しているアライアンスであるスターアライアンスのゴールド会員になることができ上級会員のサービスをうけることができます。
- ANA(全日空)の上級会員
- スターアライアンスの上級会員
このカードのすごいところはクレジットカードに付帯するサービスであるということです。
通常、ANAの上級会員(プラチナステータス)を維持するためには毎年50,000PPを獲得する必要があります。
しかしこのANA SuperFlyersCard(SFC)の年会費を払い続けることで永久にANAの上級会員(プラチナサービス)つまりスターアライアンスの上級会員と同程度の資格を保有することができる素晴らしいカードです。
プラチナステータスと同等なので、それより上のダイヤモンドサービスやビジネスクラス以上の航空券でしか搭乗しない方にはあまりメリットはありません。※ダイヤモンドサービスは毎年100,000PPを獲得し続ける必要があるので、普通の方はまず無理です。
SFC会員の特典
ANAの公式HPには以下の16個の特典があると記載があります。
- プレミアムメンバー専用サービスデスク
- 航空会社ラウンジ利用
- 座席クラスのアップグレード
- プレミアムエコノミーへの無償アップグレード
- 国内線指定座席優先
- 予約時の空席待ち優先
- 国際線特典航空券の優先
- 優先チェックインカウンター
- 手荷物受取優先
- 手荷物許容量の優遇
- 専用保安検査所利用可能
- 優先搭乗
- 空港での空席待ち優先
- マイカーバレー優待(成田)
- 羽田空港駐車場の優先予約
- 香港国際空港の優先レーン
特典1.プレミアムメンバー専用サービスデスク
ANAのWEBサイトは割りと親切に作られているので、基本的にはWEBだけで特典航空券の予約はできると思います。
ただし、往復航空券ではなく行きと帰りの空港が違うパターンや家族分も合わせて発券するといったイレギュラーな方法での発券についてはサービスデスクに問い合わせても良いかもしれません。
特典2.航空会社ラウンジ利用
ANAグループの運航便かスターアライアンスの運航便(ユナイテッド航空など)に搭乗する場合航空券の券種問わず(パッケージツアーでも格安チケットでも可)、空港内のANAラウンジ(ANA Suite Loungeは利用不可)が利用可能です。
また、SFC会員は同時にスターアライアンスのゴールド会員でもあるので国際線においても全世界1,000ヶ所以上の空港にあるスターアライアンス加盟航空会社のラウンジ(=ビジネスクラスラウンジと同等)を無料で利用することができます。
ちなみにクレジットカード会社のラウンジも同様のラウンジですが、お酒が有料だったりおいていなかったり、何よりも保安検査所外にしかないのであまりゆっくりできないという点において航空会社ラウンジの方が優位だと思います。
また、この航空会社ラウンジですがSFC会員1人につき1名の同行者が利用可能です。
つまり夫婦ふたりならどちらかがSFC会員であれば良く、家族4人だと家族カードを発行するとそれぞれ1名の同行者が利用可能なので、4人まで無料で利用できます。
同じように海外の空港でラウンジを利用することができるプライオリティパスは、本人のみとなっているので同行する家族は一定の金額を支払わないと利用することができません。
これは大きなメリットです。
特典3.プレミアムエコノミーへの無償アップグレード
国際線に限りますが、当日搭乗する際にプレミアムエコノミーに空席があった場合、対象運賃でなかった場合でも、無償でアップグレードできます。
ただし完全に早い者勝ちなのでなればラッキーくらいの思いでいたほうが良いと思います。ライバルの少ない、平日出発や閑散期などの方が確率は高くなると思います。
特典4.国際線特典航空券の優先
今年に入ってから約9ヶ月で約160,000マイル獲得しましたがANAのマイルは有効期限(36ヶ月)があり、有効期限をすぎると順に失効してしまいます。
一般的にマイルは長距離フライトもしくはファーストクラス・ビジネスクラスを予約したときに最もコストパフォーマンスが良くなるので、ライバルもみんなそのチケットを狙います。
そのときにダイヤモンドステータス>SFC会員(プラチナステータス?)>一般会員の順に予約できる特典航空券の席数に差があるためSFC会員は一般会員よりも特典航空券の発券しやすいというメリットがあります。
特典5.優先チェックインカウンターの利用
新千歳空港のチェックインカウンターはビジネス客と旅行客でごった返していることが多いです。
そういった時に専用のチェックインカウンターが利用できるので、スムーズにチェックインして手荷物を預けたりできます。
特典6.手荷物受取優先
これも地味に嬉しい特典です。
旅行で自分の荷物がなかなか出てこないという経験をされた事はないでしょうか?
ツアー等で旅行するとホテルまでの送迎があるのであまりメリットはありません。
しかし、陸マイラーは航空券とホテルを別々に手配することが多いので、空港からホテルまでは自力で行くことになります。そういった時、空港で荷物がさくっとピックアップできるとストレスなく旅行が楽しめると思います。
特典7.専用保安検査所利用可能
これは特典5とセットになる特典ですが、専用の入口から入ると専用保安検査所の利用ができます。
ここはいつ行っても人が少なく面倒な保安検査所でかかる時間が大幅に削減されます。
特典extra.スターアライアンスゴールドメンバーになれる
スターアライアンスの上級会員になれるメリットがあります。
このSFCがあれば全世界の空港でスターアライアンス加盟航空会社の航空機に搭乗したときに限りますが、同行者1名までスターアライアンスのラウンジを利用可能となります。
プライオリティパスは航空会社は問いませんが、本人のみしか利用できないので同行者がいる方はSFCのほうが良いと思います。
SFC会員のなり方
こんなにメリットが多いSFC会員ですが、残念ながら通常のクレジットカードと違い申し込んで年会費を支払えばなれるものではありません。
PP(プレミアムポイント)を1年間(1月〜12月)50,000ポイント獲得してプラチナステータスになる必要があります。
このPPを獲得するには、ただひたすら飛行機に搭乗することをSFC修行といいます。
SFC修行とは?
修行と書くとすごく大層な感じがしますが、やることは至極簡単で「お金を払って飛行機にたくさん搭乗する」ただこれだけです(笑)
このお金を払ってというところが結構きつくて大体50,000PPを獲得するために50万円以上のお金が必要になります。
- ステータスの花形はラウンジだよな
- ポイントだけでなく自分の人生の経験値も上がる
- ステータスは絶対に裏切らないと思う人
- ステータスが私を大人にしてくれる
- めちゃくちゃだからこそ思い出に残る旅
- VIP扱いされたい
- 先程あげたメリットを使いたい人
これは沸騰ワードという番組でジャニーズの「風間俊介」さんが航空会社のステータスを獲得するためのステータス修行をされる中で残された迷言(迷言?)です。
この言葉が響く方は今すぐ修行をしましょう。
Momo-rock
どの位飛行機に搭乗する必要があるか
50,000PPとはどの位飛行機に搭乗すれば良いのでしょうか?
PPは飛行機に乗ることでしか貯めることができません。
そのため、修行僧は効率を求め効率の良い路線をひたすら繰り返し搭乗します。これが修行と言われる所以です。
PPの効率を表す言葉にPP単価というものがあります。
- 獲得PP/航空券価格
例えば20,000円の航空券で2,000PPを獲得できる場合PP単価は10ということになります。このPP単価10をベースに日程を組んでいくと50,000PPを獲得するのに50万円で済むということです。
東京に住まれている方の最もPP単価の良い国内線は羽田⇔那覇(通称OKAタッチ)です。この路線の場合獲得PPは以下のようになります。
- エコノミー 獲得PP:1,476PP
- プレミアムエコノミー 獲得PP:2,860PP
このPPは片道ですので、エコノミーのみで50,000PPを獲得しようとすると17往復、プレミアムエコノミーだと9往復が必要となります。
SFC修行のルート
PP単価を極限まで追い求めた結果、SFC修行僧は現地の滞在時間を削り空港からほとんど出ることなく1日の大半を機内で過ごすことになります。
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OKAタッチ(羽田⇔那覇)
SFC修行の王道で、OKAタッチが多くのSFC修行僧に選ばれる理由は、1日で2往復可能な点と休日に決行できるという点があります。
残念ながら効率の良いプレミアムエコノミーの正規割引運賃は土日祝日はまず予約できません。
- メリット
1日で2往復可能。PP単価が良い - デメリット
プレミアムエコノミーはまず取れないので、エコノミーで17往復を覚悟する必要がある。
国内三角飛び(羽田→新千歳→那覇→羽田)
OKAタッチと並び人気のある修行ルートです。
このルートの大事なところは新千歳⇔那覇の国内最長路線があるというところです。何と1フライトでプレミアムエコノミーだと3,892PPも獲得できます。ただしこの路線1日に1便しかないので例によってプレミアムエコノミーは予約できない可能性が高いので、沖縄を新千歳⇒福岡等アレンジすると良いと思います。
- メリット
OKAタッチよりも競争率は低い - デメリット
丸一日かかる
SINタッチ
シンガポールと羽田空港を結ぶ修行ルートです。
このルートは2つのルートがあります。
- ANA(直行)
- チャイナエアライン(北京経由)
どちらのルートでも約12,000PPを獲得できます。ただし、このルートは必ず2日はかかりますので、土日まるまる潰れる覚悟が必要です。
- メリット
PP単価が非常に良い(PP単価8.0以上も可能) - デメリット
2日かかり体への負担が大きい
- エアチャイナビジネスクラスでいくシンガポール弾丸トラベル(羽田空港→北京国際空港編)
- エアチャイナビジネスクラスでいくシンガポール弾丸トラベル(北京→シンガポール編)
- エアチャイナビジネスクラスでいくシンガポール弾丸トラベル(チャンギ空港入国審査編)
- シンガポール観光その1(Marina Bay Sands Hotel)
- シンガポール観光その2(マーライオンとご対面)
- シンガポール観光その3(Raffles Hotelからのイスラム街)
- シンガポール観光その4(Chinatown)
- シンガポール観光その5(IMM outlet)
- シンガポール観光その6(Garden By the Bay)
- チャンギ空港SATAラウンジ
- エアチャイナビジネスクラスでいくシンガポール弾丸トラベル(北京観光)
SFCカードの申込み方
1年間で50,000PP以上、最低でも20回以上飛行機に搭乗してANAのプラチナステータスになって初めてANA公式HPからSFCカードの申し込みができるようになります。
カードの種類がいくつかありますので、年会費と相談の上選択されると良いと思います。私はこの記事に写真を載せていますがマイペースリボ等で年会費が安くできる「ANAスーパーフライヤーズゴールド」を選択しました。
家族カードも同時に発行可能です。
SFC会員になってから
2018年の2月に妊娠中の妻と沖縄旅行に行く時に初めてSFCカードのメリットを感じました。
- 航空会社ラウンジ利用
- 優先搭乗
この時は家族カードを発行していなかったため、「優先チェックインカウンター」と「専用保安検査所利用可能」を利用できませんでした。
現在は子供も生まれたため家族カードを発行して、子供との旅行に備えています。
今後は、3人で国内旅行に行きながらSFC会員のメリットを味わっていきたいと思います。以上、「陸マイラー歴6ヶ月でSFC会員になった私がSFC会員のメリットを考えてみた」でした。